UPDATE:2013/12/27
どんなことを心がけて働けば、会社に頼らない「プロフェッショナルな働き方」を実現できるか。
今年の9月に出版された、大前研一著「稼ぐ力」に書かれていた「未来に生き抜く必要な力」とは、私流に解釈すると、次のような考え方が必要となります。
① 仕事に関する基準を変えなくてはいけない。「平均点」=「相対的に見れば後退」。
そこそこの仕事では生き残れる場所はなく(不良資産になる)、同じ仕事をしていれば給料は下がると認識すべきである。
② 仕事の定義と体系化、出来栄えの基準を決めるのが仕事のマネジメントである。
目標・課題設定⇒評価が極めて重要である。そして分解⇒体系化⇒単純化できる仕事は、サイバー外注、クラウドソーシング、外部請負に任せて質の向上とコスト低減を管理するべきである。
③ 人にできないことをやるのが「仕事」である。
誰でもできることは作業で、②で処理されるべきである(基準は外部の専門BPOとの比較を念頭にすべき)。
既存の仕事に取り組みながら(改善)、常に新しい領域の可能性にチャレンジしている(変革)姿勢が求められる。
いろいろな企業の幹部クラスの人材育成をお手伝いしていますが、30代までは、職場での個人成績(成果)がそのまま人材評価の差になりますが、40 代を超えると、その個人の会社への貢献はあいまいになります。
しかし経営層からの個人評価(レッテルと呼ぶ)は、報酬の差以上に貢献評価の差が大きいのです。
すなわち、ほとんどが入れ替えの効く「不良資産幹部」であり、期待できる2割以下の幹部は倍以上の貢献実態評価となっています。(報酬の差はそこまで 大きくはないかも。外資系では短期評価で差をはっきり示しますが。)
今後の働き方のヒントとして、ダニエル・ピンク著「ハイコンセプト」の中の「新しいことを考え出す6つの感性の磨き方」を提供いたします。
① 「機能(実用性)」だけではなく「デザイン(個別の有意性)」が大切になる。
② 情報の価値は安くなる。多様性の中では「議論」よりは「物語」が重視される
③ 個別性が高まる中、「多種多様な個性」を「全体として統合する力」が、「絵を描ける力」が有り難がられる
④ 「論理」で表面的に勝つより、「共感」による本質的な深い関係性が重要になる。
⑤ 「真面目な正しさ・部分(左脳的)」より、「遊び心の全体の流れ(右脳的)」が大切にされる。
⑥ 「そのモノ自体(物質)」よりも「そのコトから得られる体験(精神性)」が重要である。
働く期間が長くなったことで、活き活きと働き続けるためには、生涯学び続け、自分を
磨き続けていかなければならないということです。