Columnコラム

現場を熱くする事業計画作成のポイント①「5年で2倍の売上計画」

UPDATE:2025/04/03

お客様の事業計画を見て、いつも考えさせられる数字があります。

「昨年比5%UPの目標」
実際、過去結果を見れば5%UPにとどまっているから、適正な目標と考えます。
その目標を与えられた現場の責任者はどう考えるでしょうか?
「昨年通りに頑張ろう」ということになる。そこには、戦略も何の工夫も加えられません。

「現状維持=相対的後退」です。
社員に支払う給与も5%UPを回答しなければならない時代。
原価UP、値上げ交渉も含めて考えると、実質市場の中では相対的敗北を意味することになります。

「5年で売上2倍」とは具体的にどういう目標になるでしょうか?
1.1×1.1×1.1×1.1×1.1=1.6
1.15×1.15×1.15×1.15×1.15=2.0
1.2×1.2×1.2×1.2×1.2=2.5

年平均1.15倍の目標達成が必要になります。
確実に5年で2倍を達成するためには、単年度換算で年1.2倍の目標を常に目指すことが必要です。
(3~5%UPの目標では、誰が事業リーダーでも変わりません。存在感が無い。)

 

「5年で売上2倍」をなぜ目指さなければならないか、理由は以下の3つです。

 

① 戦略的な取り組み、新しい挑戦、仕事をシフトするため
5%~10%UPは、既存のやり方の延長で物事を考え、新しいことに挑戦しません。
20%UPは、何か新しいことを戦略的に取り入れなければなりません。
具体的に言うと、何かをやめて、何かにシフトする決断が必要です。
その試行錯誤が組織の成長を促します。

 

② 社員のやる気を高めるため
新しいことに挑戦して、成長実感を得られる。達成感を得られる。そして、成果が現場に還元される。
5年で2倍の売上になれば、若手の採用も必要です。

組織の拡大とともに、中堅はリーダーになり、リーダーは管理職になり、結果を出す管理職は昇進し、
変われない管理職は解任され、若手の抜擢につながります。夢が持てます。
給与も5%以上の昇給が可能となります。

 

③ 長期的視点、投資と回収のバランスを考えなければいけなくなるため
同じことの繰り返しでは、人は成長せず、どこかで限界が来ます。
組織責任者は、単年度ではなく長期的視点で戦闘力を上げなければいけなくなります。

人への投資、人材育成が重要になります。
来年のこと、3年後のことを考えて、組織としての役割分担、仕組み、組織体制を考えます。
個人戦からチームとしての一体感が芽生え、活性化します。

勿論経営者(事業責任者)として、太い事業戦略や経営資源の投資が必要です。
しかしリスクのある分、投資に対するリターンが期待できます。
現場が活性化する、魅力的で大きなビジョンを描いて下さい。
そして、リーダーとして強い覚悟と決意(本気度)を示してください。

 

 

【コンサルタントプロフィール】

和田一男
(株式会社ブレインパートナー 代表取締役 組織変革・営業変革コンサルタント)
北海道小樽市出身。(株)ヒューマン・キャピタル・マネジメント取締役。大学卒業後、1985年(株)リクルート入社。2000年独立し、(株)ブレインパートナー設立、代表取締役就任。経営力強化、実行力強化支援、営業力強化コンサルティング、実行機能としての組織構築、組織変革コンサルティング、人材育成、人事評価制度構築、目標管理制度運用支援を行っている。著書「30歳からの営業力の鍛え方」(かんき出版,2006年)、「ドラッカー経営戦略」(明日香出版社,2012年)

 

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